iPadで実現する爆速で論文を購読&管理する環境と方法[ver.2018夏]
こんにちは,CoarsePaper管理人のほりー(@CoarsePaper)です.
iPadを論文の購読と管理の為に導入して数ヶ月経ちました.確実に論文を読む速度も労力も削減できています.
もちろんデスクのスペースもです.ペーパーレス生活かなりインパクトありますよ.
以前書いた記事ではiCroudとGoodNotesを利用した論文の購読,管理方法について紹介しました.
→iPad Proで実現する,爆速で論文を読んで管理するための環境と方法[ver.2018春].
それからしばらく経ち,論文の読み方や管理方法に変化がありましたので紹介していこうと思います
2020/04/05追記
2020年春バージョンの論文管理方法の記事を書きました.
是非こちらの記事も参考にしてみてください.
→iPadで実現する爆速で論文を購読&管理する環境と方法[ver.2020春]
目次
論文とまとめノートを同一ドキュメントで管理すべきかという話
まず以前の僕の管理方法についておさらいしておきます.
紙で論文を管理していた際にやっていた方法なのですが,論文に一枚A4の紙を追加して,そこに論文のまとめを書くというものです.
こうすることで,論文のまとめを見ればひと目でその論文の内容が把握でき,詳細をつかみたい時は論文の本文を読むことができます.
最近の気付きですが,論文をまとめた時点で重要な情報は入ってきているので,両方必要な場面はほとんどありませんでした.
まとめノートを並列にざっと確認するか,その論文を深く読み返すかのどちらかです.あとはそもそもタイトルを覚えていて検索するか.図でいうとこんな感じ.
つまり,まとめノートから常に論文本体にアクセスするわけではなく,まとめノートだけをパーっと見たり,気になったのがあったらそれを詳しく見ることがあるということです.
僕が以前紹介した手法は,論文とまとめノートを同一ドキュメントで管理することが大きな目標になっていました.
しかし,現状のまとめノートの使い方を見るとそれは本当に必要なのかちょっと怪しいです.
そこで今回はまとめノートを同一ドキュメントで読むことにこだわらず,管理の容易さと論文への直接のアノテーション,並行にまとめノートを読むということに主眼を置きたいと思います.
Mendeley + PaperShipでの論文管理&購読
Mendeleyはクロスプラットフォームな論文管理システムで,MacやPCで使用できます.
論文のPDFを放り投げるだけで,タイトルや著者情報を整理して検索可能にしてくれるので重宝します.特に書く時にBibTex形式で出力してくれるのが最高です.
そしてPaperShipはMendeleyと同期することが可能なノートアプリです.Mendeleyだと手書きで直接メモができないのでこちらを使います.
Mendeley:命名が要らない便利さ
論文をダウンロードしたことは覚えているのになんとなくしかタイトルが出てこないという事ありますよね.
Mendeleyに入れておけば欲しい情報が曖昧でも,著者やタイトルの一部で検索が可能なので非常に便利です.
年代でも絞り込んだり出来ますし,とりあえず気になったのは突っ込んでおくと良いでしょう.なんか日本語タイトルだと文字化けしちゃうんですがあんまり困ってません.そんなに数が無いので.
Mendeleyにインポートした論文はクラウド上で管理されるので,異なるデバイス間で同期が可能です.
iPad用のアプリもあるので読むだけならこれで良いと思います.
PaperShip:Mendeleyを補完する直接書き込み機能
MendeleyのiPadアプリは,ハイライトやテキストベースのノートはつけられますが,直接書き込むことは出来ません.
その書き込み機能を補完してくれるのがPaperShipというアプリです.
通常のペンやマーカーだけではなく,矢印やハイライトなど結構多機能です.
GoodNotes同様に,知らない単語を長押ししてDefineを選択すると和訳してくれます.これがオフラインでできるのが良いですよね.
しかしApple Pencilだけをペンとして認識する機能や,範囲指定の切り取りなどができず,ページの追加も出来ないなどGoodNotesにノートとしては劣る感じがありますね.
読みながらメモをとるのが若干のストレスです.せめてペンを使うモードでは一本指でもスクロールさせて欲しい….
とはいえMendeleyに書き込み機能がついたと思えばかなり強力です.
GoodNotesでの論文まとめノート作成
読んだら軽くまとめノートをつけておきたいところです.
今回はGoodNotesを使った論文のまとめノートを作る方法を紹介します.
最近書いたまとめノート(自分用なので何も伝わって来ないと思いますが)です.
図には必要な情報がまとまっているのでガンガン貼り付けて追記する感じですね.
タイトルをスクショしておくことで,ページをオーバービューした時になんとなくで探し当てる事が出来ます.オーバービューは左上のボタンをタップすれば表示できます.
1つのノートに全てのまとめページを保存しておき,後からジャンルに分けて置くと良いかも知れません.
論文の図などを効率よくGoodNotesに貼り付ける
最近はスクリーンショットを多用するようになりました.このスクリーンショットの撮り方も微妙にテクがあります.
これは論文読まない人にも役に立ちそうなテクなのでこれだけ覚えて帰りましょう.動画にしました.
- iPadの電源ボタンとホームボタンの同時押しでスクリーンショットを撮ります.
- 必要な部分をトリミングします.
- トリミングが完了したらホームボタンを押します.そうすると見てた論文の画面に戻ります.
- 左下のスクリーンショットをGoodNotesにドラッグ&ドロップすればスクリーンショットをノートに貼り付けられます.
便利〜!
まとめ
今回は自分の論文を見る流れから,良い方法を探ってみました.
しかしやはりMendeleyは強力ですね.若干重いのが弱点ですが,余りある魅力があります.
他にも多分方法はあると思うので,これを見ている学生さんやアカデミックの方々は是非教えてください.
基本的にコンタクトはtwitterで受け付けていますので気軽に声かけてくださいね.
ではでは〜.
4 Comments
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