2020年に使ってよかったもの
こんにちは、CoarsePaper管理人の堀江(@CoarsePaper)です。
年末年始ですね。いかがお過ごしでしょうか。
2020年はなんと言ってもコロナの年となり、新しい生活の形態が急速に浸透した年となりました。
新しい生活を送るに伴って、いつもとは違うものを買ってみたりすることも多かったように思います。
ということで、ベストバイ的な記事を書いていきます。記事書くの久々…。
自分で作ったりしたものも合わせて紹介したいので「買ってよかった」ではなく「使ってよかった」ものを紹介していきます。
それではどうぞー。
ガジェット
Magic Keyboard for iPad Pro 11inch
iPad Pro 11inchをセットできるキーボード。
しっかりとした打ち心地のキーボードや内蔵されたトラックパッドでPCライクな使い方が出来ますよというものです。
しかし僕がこのアイテムをこの記事で挙げたのはそれらが理由ではありません。
僕がMagic Keyboardで最も恩恵を受けている特徴は
「ケーブルで充電する必要がなくなる」
という点です。
iPadは出先はもちろん家の中でもデスクやベッド、ジップロックに入れてお風呂など色々な場所で使うので、充電する際のストレスを最小化する(超高級な)充電ドックとして非常に役に立ちました。
Philips Hue
いろんなデバイスから操作できる電球。もとい習慣化を促進してくれる装置。
コロナで研究室に行くリズムが無くなってしまったことで生活リズムが崩れたことがありました。
この時に生活リズムの矯正に使ったのが照明のコントロールです。
10時くらいには暖色系で暗くするようにしていて、逆に起床時刻の前から徐々に明るくするようにしています。
あとGPSを使って外出時に自動で消したりすることも出来て結構生活が変わりましたよ。
Kindle Oasis
Kindle PaperWhiteからの乗り換えです。
博士課程も後半戦となり、自分の専門に限らず色々な領域の考え方を学ぶ必要があり本を読む時間が増えました。
物理ボタンがついていて防水、画面が比較的大きいところに惹かれて購入し、今はお風呂とベッドでよく使っています。
Nomad Base Station
iPhoneを購入してからというもの、Lightningケーブル使いたくなさからワイヤレス充電を基本的に使うようになりました。
Apple WatchとiPhone、AirPods Proを同時に充電できるこのワイヤレス充電器は、充電器であると同時に定位置として機能するという意味で使ってよかった製品です。
これそのものの意匠が良い感じなのでデスクに置いたままにしても様になります。
洋服、アクセサリ
BYBORREのマフラー
18AWから毎シーズン購入しているブランドBYBORRE。だいぶ前にこのブログでも紹介しています。↓
テクノロジーで生地の最前線を魅せるブランド「BYBORRE」について.
今季はマフラーを買いました。
テック的でありながらもアルチザンっぽい温かみもあるという独特なByborreの雰囲気を存分に醸し出しているアイテムだと思います。本当にかっこいい。
公式のサイトから購入したので関税、送料とかありつつ若干割高でしたが、寒くなる前に届いて良かったです。
MYKITAのメガネ
今年は久々にメガネを買い替えました。
絶妙なシルエットと繊細さを感じさせるフレームは、一本一本が職人さんの手作りです。
Mykitaのメガネはネジが使用されておらず、金属の弾性を活用したヒンジを採用しています。部品数が少ないということはそれだけ壊れる可能性も低いということです。
結構値は張りましたが今後何年も使えるアイテムとして決断できてよかったです。
食品
ウィルキンソン炭酸(250ml缶)
毎日の飲料の大半はこれ。
特に健康の意識とかで炭酸水を飲んでいるわけではなく、単純にスッキリとするのが好きでよく飲みます。
いろいろ炭酸水は試していますが、サイズ感と炭酸の強度としてこのウィルキンソンの炭酸水の250ml缶に落ち着きました。
Amazonの購入履歴を見て数えてみたところ5月に入ってから20本入りの箱を25箱ほど購入していたようです。
冷蔵庫はこんな感じになります。
博士課程大学院生の冷蔵庫の中身です pic.twitter.com/r5ATZlNmQ1
— 堀江新 / CoarsePaper (@CoarsePaper) May 30, 2020
トリュフ塩
研究室のボスからおすすめされて購入して大正解だったもの。
これをかけるとあらゆるスナックの体感価格が10倍になります。試しましょう。
カフェイン錠+テアニン錠
家で作業することが増えてから集中するための仕組みを試行錯誤しました。
その中でいろいろ論文を調べていて、カフェインが効くのはよく知られている事実ですが、テアニンとの併用で効果が向上することがわかりました。
[Haskell, Crystal F., David O. Kennedy, Anthea L. Milne, Keith A. Wesnes, and Andrew B. Scholey. 2008. “The Effects of L-Theanine, Caffeine and Their Combination on Cognition and Mood.” Biological Psychology 77 (2): 113–22.]
実際試してみると、カフェインの覚醒作用がありつつも気分は落ち着いた状態で集中する時間が増えたように思います。
今後も自分の体で実験しつつ良いコンディションを作るためのサプリを見つけていきたいです。
家具
アルミフレームの自作棚兼デスク
年度初めくらいの頃に製作したデスクと棚です。
前の家同様のシステムですが、アルミフレームを使うことで再利用性があるのと、自立しているので安全だったりします。
棚の上にはバンカーズボックスを並べてスッキリとみせつつ収納性が高く、あまり使わない洋服や雑貨をしまっておくのにちょうどよかったです。
デスクもちょっとした作業をするスペースをすぐに確保できる冗長性があり、メインのPCスペースに干渉せずに作業できるのが気に入っています。
詳しくはこちらの記事で↓
Beast Maker 1000
ボルダリングのトレーニングの一環で購入してみました。Beast Makerには初級者向けの1000と中上級者向けの2000があります。
僕は懸垂とかもしたいのでガバがついている1000を選びました。
賃貸なので壁に固定は難しかったので、アルミフレームで構造を作って固定しています。
ボルダリングジムにはなかなか行きにくい感じになってしまいましたし、気軽な自重トレーニングのバリエーションが増えたのが良かったです。
本
13歳からのアート思考
2020年は表現の領域に一歩踏み出すことを1つの目標としており、序盤でこの本を読みました。
アートってよくわかっていなかったのですが、この本を読んで、その人の内発的な興味と探求の表出であるということが肌触りをもって理解することができました。
研究も場合によってはアート性を帯びたりすることもあります。
僕も昨年は運良くアートのコンペで賞をいただくことも出来たので、アートについて考える足がかりをくれたこの本には感謝です。
TorsionCrowdsがアジアデジタルアート大賞の一般カテゴリー『エンターテインメント(産業応用)部門』にて優秀賞を受賞しました!https://t.co/1iUDSdUhoF pic.twitter.com/nXvQtwvkej
— Arata Horie (@ArataHorie) December 23, 2020
驚きの皮膚
僕は工学系の領域の触覚の研究者の一人でもあります。
その領域の話題には多少詳しいものの、そのほかの領域の人々が皮膚についてどのような研究をしているかはあまり知りませんでした。
この本は普段生きていて意識しないような皮膚のもつ知られざる機能を多数紹介しており、境界に宿る可能性を再確認しました。
タコの心身問題
生物哲学者でダイバーでもある著者のタコに対する深い観察と考察を体験できる本。
皮膚での情報処理については上の『驚きの皮膚』でも述べられていますが、タコの場合は脚の一本一本が半独立に動いており、完全に中枢が制御できるわけではないという点はワクワクしました。
あとタコのコロニーでのコミュニケーションとか、人とは全く異なる形態での社会的な営みが興味深かったです。
同期にこの本のファンがおり、これを軸にした研究が出てくることに期待しています。
武器としての交渉思考
最近は外注先やクライアントとのやり取りも多いのでこういう知見も必要かなと思い読んでみました。
結果、非常に良かったです。
普段ビジネスの基礎的な事を全く学ばないわけなんですが、こういう事を知らずに交渉に臨むのって自殺行為だったんだなという知見がたくさん得られました。
特に僕のような学生におすすめの本です。是非手にとってみてください。
「ついやってしまう」体験の作り方
僕は研究のコンセプトを体験で説明する「デモ」をよくやります。
このインタラクションのデザインを丁寧に作り上げることは、伝えたいコンセプトを余すことなく伝える上で極めて重要です。
僕はそれが比較的得意であるという自負があるのですが、この本を読んで改めて体験のあるべき姿を学ぶことができました。
プロのデザイナーはユーザーをいかに体験が最大化する方向に誘導するかをここまで考えているのかと思うと頭が上がりません。
この本と一緒に消極的デザイン宣言もおすすめです。
メディアは透明になるべきか
メディアデザインで博士をもっている先生がおすすめしていて手にとった本です。
優れたインターフェイスが「窓」として透明化するという話は以下の記事でも実は挙げていますが↓
要は使っている時に意識から消え去るようなインターフェイスデザインが最強みたいな考え方ですね。
一方で、時に僕らが映画を楽しんだりする時の楽しみ方としてそのメディア装置そのものに着目して語ったりもします。
例えば音響のマニアの人達は音楽そのものだけではなく音響装置をコンテンツとして楽しんでいますよね。
なのでメディアを完全に透明化してしまうことは全体の半分しか楽しむことができなくなってしまうということでもあるわけです。
そんな議論を2000年あたりのアートシーンの作品群を題材に語っているのがこの本になります。
身の回りにメディアになる装置がたくさんある今だからこそ、そのあるべき姿を考えることができる良書でした。
サブスク
TickTick
平岡さんに教えてもらったToDoアプリ。
カレンダーやポモドーロと連携できるのが便利ですぐ課金してしまいました。
ポモドーロは在宅だと特に欠かせないツールになっていて、タスクと紐付けることができるのでどのタスクにどのくらいの時間がかかったかを把握することが出来ます。
Paperpile
Chromeの拡張機能として提供されている論文管理ツール。
何よりGoogleDriveと同期して色んなデバイスやアプリからアクセスできるのが便利です。
GoogleDocksで原稿のドラフトを書く時に引用出来たりするのも重宝しています。
PaperpileのiOS版が遂にリリース!iPadでの使い心地レビュー
Notion
最近やっと使い始めたNotionです。こちらは課金していませんがアカデミックライセンスを使うことで有料機能を利用しています。
普段の研究ノートとして使いつつ、データベース機能を活用した洋服の管理や読書記録などをはじめました。これもうまく回り始めたら記事にして紹介しようと思います。
まだまだ使いこなせていませんが、情報を整理することの気持ちよさを感じ始めているので積極的に使っていこうと思います。
まとめ
年末に書き始めたら意外と時間がかかってしまい年を越してしまいました。
あけましておめでとうございます。
去年はあまり攻めた物選びはしておらず失敗は少なかったです。一方でちょっと刺激に欠けていたようにも思います。
今年は時に使いやすさだけでなく気持ちが高揚するような物の選択や物づくりをしていきたいです。
今年もよろしくおねがいします!
ではでは〜。