テクノロジーで生地の最前線を魅せるブランド「BYBORRE」について.

こんにちは,CoarsePaper管理人のほりー(@CoarsePaper)です.

BYBORRE 2018 fall winter collection lookbook knit design

昨年12月に学会発表で大阪に行く機会がありました.

そのついでに大阪でどうしても行きたいと思っていたセレクトショップ「CATHEDRAL」にお邪魔してきたのですが,その時に非常にユニークな生地のブランドを紹介していただきました.

 

テックウェア的な佇まいでありながらどこか暖かさを感じさせる生地感で,非常に技巧的な雰囲気.

すぐさま試着させてもらったところその着心地も独特で,今まで感じたことのない力覚を感じ,その異端さにしばらく圧倒されていました.

 

それが「BYBORRE」というオランダのBorre Akkersdijk氏が立ち上げたブランドです.

 

BYBORREのブランド略歴

BYBORRE - Logo Animations knitwear textile motion animation logo branding

オランダ発のブランド,BYBORREがスタートしたのは2010年ですが,どちらかと言うと生地を開発するスタジオというスタンスで,洋服を積極的に打ち出していくブランドというわけではありませんでした.

 

2011年にパリファッションウィークでデビューして以来,NIKEやadidas,THE NORTH FACEなどのスポーツブランドを中心に素材開発を行っています.

 

最近だとGoreTex社とパートナーシップを結んだことが大きなニュースで,この19SSのアイテムとして登場予定です.

 

デザイナーBorre Akkersdijk氏について

Borre Akkersdijk氏自身はニューヨークのFashion Institute of Technologyを卒業後,Design Academy Eindhoven(ここ出身のデザイナーさんはよく聞きますね)を経てトレンドコンサルティング会社の一員になりました.

 

2010年にBYBORREを立ち上げて以降,Nikeのフライニットの開発にも深く関わっており,Louis Vuittonのようなパワーを持ったブランドのコンサルティング業務を行っている背景があります.

11年あたりからはBYBORREでの生地開発に専念しているようです.

 

また,SXSW(毎年アメリカのテキサスで行われる映画,音楽,インタラクティブコンテンツの祭典)ではWiFi, GPS, NFC, bluetoothを搭載した洋服を展示し話題を集めました.

他にもTEDでの登壇発表やWired誌への掲載など,ファッションに留まらずテック系,触覚,ファブリケーション業界からの注目度も高いのが印象的です.

 

斬新で挑戦的な服作り,ブランド姿勢

 

温かみとハイテク感を共存させる生地使い


3次元的なニット生地の開発を得意としており,独特のパターニングと組み合わされる事によって見たことのないシルエットや雰囲気が生み出されます.

 

一応ジャンルとしてはテックウェアに属すると思いますが,既存のテックウェアがいかにも化繊的な光沢感と直線的なシルエットが中心なのに対して,BYBORREの洋服はあたたかみがあり曲線的なのがユニークです.

 

 

生地の大きな特徴としてあるのが刺し子に寄るデザイン

この刺し子はプログラムによってパターンが決定されており,近くで見た時はもちろん,遠くから見ても模様が浮かび上がるようになっています.

このあたりのディテールがデジタル感を生み出している気がしています.

 

数メートルの大きな生地からパターンを切り出すので,同じモデルでも一着一着表情が異なるのもまた面白いところです.

 

テクノロジーを駆使した遊び心ある展示会

個人的に良いなぁと思ったのが18AWの展示会の形態

通常,ショーは大きめのスペースを借りた上で招待状を出し,決められた時間にそこで行われるものです.

一方,BYBORREのはひと味違っており,場所がしっかりと決まっていません.

 

BYBORRE video rails from BYBORRE Label on Vimeo.

 

展示を見たい人は専用のアプリをインストールします.すると,UBERのようなUIで車のアイコンが地図上に表示されます.

この車を呼ぶことで,公開されていない展示会場に連れて行ってくれるというのが18AWの展示会でした.

Borre氏自身が洋服の説明をしたり,モデルが着たり ,会場に来た人が試着したりと,かなりインタラクティブな形だったようです.

 

まとめ:テクノロジーで実現する新しい洋服の体験

 

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CUSTOM Multicolor Parka with inner liner is now on display in our Mobile Showroom 📸 by @tomekdersuaaron

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3Dプリンティングを始めとしたファブリケーションの技術による洋服のイノベーションは最近動きが活発で,AXISでも特集が組まれました.

 

Borre Akkersdijk氏はテクスチャの開発や新しい技術との融合に積極的で,確実にこれから存在感を増してくるはずです.

個人的にも応援したいブランドになったので,そのうち勢いに任せて購入してみます.

そんなに安いブランドではないですが,非常識な値段はつけていません.

 

日本で今の所取扱があるのはCATHEDRALさんのみですが,国内のエージェント業務をCATHEDRALさんがやるようなので,これから取扱うセレクトショップが増えてくるのではないかと思います.

 

テクノロジーを前面に出したデザインや技法は大好きなので,今後もそういったブランドを見つけたらシェアしていこうと思います.

 

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ではでは〜.