Notionで論文ドラフトの執筆が捗る理由

こんにちは,CoarsePaper管理人の堀江(@CoarsePaper)です。

ちょっと前にこんな記事を書きました。割と好評で沢山の人に読んでもらっております。

パツりがちな博士学生がNotionを使ってプロジェクトとタスク管理をするv.1

 

やはり今流行りのサービスはみんな気になるようです。

自分の周りでもNotionユーザーが増え、僕が所属している研究室でも導入が始まっています。将来的には内部向けWikiとかもこれで完結というのも有り得そうです。

 

さて、今回は研究に関するものの中でも論文のドラフトの執筆にNotionが使えるよという話をしようと思います。

論文を書くときはたいていドラフト(下書き)から書き始めます。

複数の著者で協力しながら構造的に書いていく必要があり、書きながら内容の位置の入れ替えや推敲が頻繁に起きるというのが論文執筆の特徴です。

これまで、僕の論文のドラフトを書くためのツールと言えばGoogleDocsやDropBox Paperでしたが、いろいろなメリットを鑑み、最近はNotionを使うことが増えました。

今回の記事では論文のドラフトを書く上でNotionを使うメリットを紹介していきたいと思います。

 

多人数でのシェアが可能

世の中の多くの論文は複数の著者によって書かれています。僕も1人で論文を書いたことは有りません。

例えば「この章は自分、この章はこの人」みたいな進め方や、「一通り自分で書いて共著者にチェックしてもらう」など、複数人で協力しながら書き進めていきます。

ドラフトの段階は特に議論することが多いので、ドキュメントを著者間でシェアすることは重要です。

 

Notionはシェア機能が付いているので多人数で同じドキュメントを同時に編集することができます。こちらはGoogleDocsやDropBox Paperと同様の機能ですが重要なので挙げてみました。

 

画面右上にShareボタンがあり、メールアドレスを入力することで簡単に招待することが可能です。

 

タスク管理ができる

タスク管理は論文の執筆に欠かせないものです。

なぜなら限られた期限の中で、執筆、文章の推敲、引用のリストアップ、図の作成、図のキャプション…などなど、沢山の作業を進み具合を把握しながら進めなければならないからです。

 

Notionを使えばドラフトと同じツール内でタスク管理ができるので、情報のまとまりがよく、思考の断絶が起きにくいのがとてもいい感じです。

さらに本質的なのは、このタスク管理を他の著者と共有できるという事です。

つまり、これを使うことで誰がいつまでに何をやるかという事が明らかになった状態で、同じツールの中で執筆を進めることができます。

これができるのは現状Notionだけなのではないでしょうか。

 

Notionは色々なビューが使えるので同じタスクリストに関して異なる見え方で可視化できます。

僕が実際に執筆で使った際に良かったのはBoard ViewとCalendar Viewです。

 

Board Viewでは、今誰に何のボールが渡っているのかを可視化したり、渡す操作を直感的にできるのが便利です。

例えば、自分で書いたところを他の共著者に見てもらおうとしたときに、その共著者の”in progress”に突っ込むみたいなことができます

 

カレンダービューでは締め切りまでどれくらい時間があるのかが可視化されるので、優先度合いを検討するのに便利です。

また、ステータスをプロパティとして見えるようにしておくことで、どこが遅れているのかも簡単に確認することが出来ます。

 

上の2つを使うのがおすすめですが、場合によってはTimeline Viewも使いやすいかもしれません。

 

ネイティブでダークモードに対応している

Notionnの良いところではありますがむしろWeb版のGoogleDocsが対応していないことの当て付けとしてこれを挙げました。

 

MarkDown記法が可能

Mark Downは簡単なコマンドで書式を指定した記述ができる仕組みです。ブログのエディターとかにも実装されていて僕は論文を書くようになる前からそちらで活用していました。

これに対応しているので、見出しや箇条書きなどをマウスでポチポチしなくても簡単に作成できます。

もちろん文章を書いている・考えている時間が一番長いわけですが、構造を意識して文書を作成していると章、節、項をはじめとした書式が数多く登場するので意外とばかにならないと思います。

 

数式がTeXの形式で書ける

これが一番最近アップデートされた機能で、早速使ってみていますが大変良いです。

数式って普通の文字列では見にくくなってしまうんですよ。

例えばこんな数式があります。

これを数式コマンドを使わずに普通の文字列で書くとこうですからね。

f(x)=exp(-(x-μ)^2 / 2σ^2) / (2πσ^2)^1/2

数式コマンドがあったほうが良いのは明らかです。

 

具体的には、Inline equationやBlock equationのコマンドを使うことで下の画像のような感じで数式を入れることが出来ます。

この機能を使うことで何より綺麗に記述できますし、本番のTeX環境に移行するときもコマンドをコピペできるのでシームレスです。

最近はさらに行列や、圏論で使うような表現も可能になったので、アカデミックでの活用がさらに進むのではと思っています。

 

まとめ:タスク管理と多機能エディタの統合が安定した生産性を実現する

全体のバランスとタスク管理との組み合わせという点で、Notionは非常に強力なドラフト執筆ツールになると考えています。

多機能ゆえに覚えるのにちょっと苦労するという話もあるのですが、そのコストを払って余りある魅力がNotionにはありますよね。

もし共著者の多くがNotion使いなのであればドラフト執筆ツールとして迷わず試してみてほしいと思います。

 

今後改善してもらえたら良いなぁと思うのは、コメント機能や変更履歴などのUI周りですかね。

まだGoogle Docsほどは洗練されていないなぁと思っています。議論をできる場が統合されたらもう決定版という感じになりそうです。

 

僕もまだNotion見習い的な感じなので、「その用途ならこれが使えるよ」的なのありましたらTwitterで教えていただけると嬉しいです。

ではでは〜。