それ本物?ミリタリージャケットの見分け方を紹介します!
古着買うときにでもどうぞ。
こんにちは、CoarsePaper管理人のほりー(@CoarsePaper)です。冬のファッションの定番として強く根付いているミリタリージャケット。無骨なデザインと機能性が魅力で、多くのブランドがラインナップを揃えています。
そんなミリタリージャケットなんですが、中には本当に軍に支給されたものが存在します。主に「軍放出品」と呼ばれ、実際に使われたものであったり、モデルチェンジにともなって未使用のまま民間に払い下げられたものです。
やはり本物としての風格、雰囲気があって古着屋でも人気が高く、ストリートファッションでもちょくちょく目にします。
こちらの記事で紹介されている方が着ているモッズコートもおそらく放出品です。
全体のシルエットを意識した非常に綺麗なコーディネートですね。参考になるなぁ…
最近買ったイギリス軍PCSのアノラックパーカーも愛用しています.
イギリス軍,PCSのアノラックパーカーを購入.機能的でスタイリッシュなミッドレイヤー.
さて、今回はそんな放出品の中でも非常に人気が高い「米軍放出品」の見分け方について解説したいと思います。
例として用いるM-65
こちらが今回例として用いるM-65モッズパーカー(いわゆるモッズコート)です。4年ほど前に古着屋で購入しました。
M-51とかなり似ているので見分けがつきにくいですが、フードが完全に取れるのがM-65、ファーは取れるけどフードがついたままになるのがM-51です。
タグを探す
本物か否かを調べるのに使う「タグ」を探します。M-65については首のあたりに付いています。
これは防寒用に付いているライナーのタグ。
こちらがフードに付いているタグですね。
今回調べたい本体のタグは、ライナーを取り外したすぐ裏側にあります。
こちらがこのM-65本体が本物かどうか見分けるために必要になるタグです。米軍放出品のM-65にはこれが付いています。
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タグの読み方
本体のタグの上部にあるこの欄に注目。ここに色々な情報が書かれています。
- サイズ表示
- 胸囲のサイズ表示
- 物品番号
- メートル単位のサイズ表示
- 物品名
- コントラクトナンバー
- 素材表記
- 納入メーカー
タグに書かれている情報はこのようになっています。重要な要素だけ少し詳しく解説していきます。
サイズ
このモデルで言うと、サイズはXSサイズで胸囲は33インチまで。XSとはいえめちゃくちゃでかい…さすがアメリカ…
NATO SIZE表記
NATO SIZEの表記は4桁の表示を2桁ずつ分割して読みます。
ここでは7080/7484とあり、前半の7080は70,80と分けて省略されている3桁目を考えると、身長170cm~180cmまでということになります。
また、後半の7484も2桁ずつ分割して胸囲が74cm~84cmまで適合しているという意味です。
コントラクトナンバー
このコントラクトナンバーがついていれば本物です。もちろん番号には意味があるのでこのM-65のコントラクトナンバーを詳しく見てみましょう。
写真にはDLA100-83-C-0573と書かれています。
まず最初のアルファベットですが登録された年代によって変わってきます。
・1953年~1961年:DA(Defense Agency)
・1962年~1977年:DSA(Defense Service Agency)
・1978年~1993年:DLA(Defense Logistics Agency)
・1994年~:SPO (System Program Offices)
ここではDLAなのでアメリカ国防兵站局を意味しています。
次に続く二桁、ここでは83ですが、これは登録された年を表していて、1983年という感じです。
次のアルファベットは契約種類、次の4桁は通し番号です。
納入メーカー
タグには
SO-SEW STYLES, INC.
と書かれています。米軍に収めるのは普通の民間企業で、このモデルはSO-SEW STYLES, INC.が製造、納入したということになります。
軍モノのジャケット等でよく目にするアルファ・インダストリーズ等が代表的です。
まとめ
どうでしょう、参考になりましたか?
本物のミリタリーの製品はやはり機能的で、冬には本当に重宝します。どうやって極度の土臭さを緩和していくかがファッションアイテムとして使うときには重要ですね。
興味が出てきた方は是非、古着屋やミリタリーショップに行ってみてください。上野にある中田商店など、状態のいい軍モノがそろっててオススメですよ!
ではでは〜