浅煎りコーヒーのペーパードリップでの淹れ方。膨らまなくても美味しく淹れられます!
独特の淹れ方ですが慣れると安定してきますよ。
こんにちは、CoarsePaper管理人のほりー(@CoarsePaper)です。浅煎りのコーヒーを淹れるとなると、基本的にはフレンチプレスやエアロプレスで淹れるのが一般的です。しかしそういった器具を持っていないという方や、あくまでペーパードリップにこだわりたいという人も多いと思います。
浅煎りのコーヒー豆は膨らみにくく、普通のドリップ方法で淹れようとすると下に溜まってしまい、抽出時間が伸びて雑味が多く出てしまいます。
そこで今回は、浅煎りのコーヒーを上手に抽出するペーパードリップの抽出方法を紹介します。数字さえ覚えてしまえばいつでも安定して淹れることができますよ!
準備
豆の計量
使用する豆の量は1杯分200mlで16gです。2杯以上同時に1つのドリッパーで抽出するのは難しいので、1杯ずつ淹れるようにしてください。
ドリッパーとサーバー
使用するドリッパーはハリオV60の1番小さいもの。あらかじめ温めておくと良く、僕は最近ストーブで暖めています。通常のドリップの場合、お湯を掛けてしまうと最初の蒸らしの段階で空気の抜けが悪くなるのであまりおすすめしませんが、超浅煎りの場合は最初にペーパーごとお湯を掛けてしまっても問題ありません。
メッシュ
中挽き~中粗挽きくらいで、ナイスカットミルで3.5に設定しています。4でも大丈夫です。細挽きだと抽出中に豆が下に溜まり、お湯を通さなくなるので避けます。
抽出
さてドリッパーにペーパーと豆をセットしていよいよ抽出です。お湯の温度は88℃前後を目安に、香りを強くしたい時は少し高い温度で、甘みを豊かにしたい時は少し低い温度にすると良いですよ。
抽出時間が重要になってくるのでストップウォッチを見ながら淹れると安定します。
一湯目
通常のドリップのようにそっと置くと言うよりはスッと差し込むイメージで、中心から「の」を描くように注ぎます。
ドームがそもそも出来ないので、ある程度の高さまでお湯をかけて一旦止めます。この時はペーパーに直接お湯が掛からないように注意しましょう。
ここでスプーンを使ってドリッパーの中を混ぜます。
紙を擦らないように5往復くらいで完了です。
落ちきる寸前まで待ちます。この時お湯を入れ始めてから30秒くらいを一湯目の湯量の目安にしています。
ニ湯目
一湯目同様、差し込むイメージで水位を上げていきます。
ドリッパーの8.5割くらいのところまで上げたら一旦止めて落ちるのを待ちましょう。このニ湯目まででほとんど味が確定します。
三湯目
ニ湯目のお湯が落ちきる前に三湯目を投入。
中のコーヒーを巻き上げるようにして「の」の字を描きます。
徐々にポットの位置を高くしてドリッパーの中を撹拌しながら水位を上げていきます。最後まで落としきらずにドリッパーを外すのは通常のドリップと同様で、200ml抽出したら完了です。
最終的な抽出時間が2分40秒以内となるのが理想。
抽出完了
ペーパードリップなので濁りも無く、クリーンな色合いです。まるで紅茶。
量が少なくなると薄さが際立つわけですが、ちゃんと香りも味もしっかり抽出できています。冷めていくほど味が強く感じられます。
まとめ
プレス系の抽出器具に比べて技術が必要とされるドリップですが、今回紹介した抽出方法の場合は数字さえ守っていればそこまでコツは要りません。再現性はかなり高いと思うのでぜひ試してみてください。また、豆の焙煎度に合わせて時間などを調整することで、自分好みの味に仕上げることも出来ると思います。
使用した豆はこちらのGLITCH COFFEE ROASTERSで購入したもので、淹れ方もほぼこちらのお店と同様です。
神保町の「GLITCH COFFEE&ROASTERS」で別次元の浅煎りコーヒーを体験。これは一度味わうべきです。
抽出技術はまずプロの真似をするのが最も効果的だと思います。ドリップに限らず、バリスタの大会ではその抽出方法も含めて解説しながら淹れていたりするので、大会のオーディエンスとして顔を出したり、YouTubeで動画を見て技を盗んでいきましょう。
使用している器具はコチラでまとめて公開しているので是非読んでいってくださいね。
ではでは〜