しっぽを振るクッション型ロボット「Qoobo」がやってきました.
こんにちは,CoarsePaper管理人のほりー(@CoarsePaper)です.
ロボットと聞くと,なんとなく四角いものや硬いものをイメージする方が多いと思います.
例えばロボットらしいロボットとしてボストン・ダイナミクスが例として挙がったりするわけですけど,実はロボット界隈には柔らかいロボットを専門に扱う人も居ます.いわゆる「ソフトロボティクス」というやつです.
僕もロボットの研究室にいるので,よくそういった話題を調べたりします.
実際に災害現場や極限環境で活躍するなど,結構既に役に立っているロボットもあるんですよ.
今日紹介するのはそういったソフトロボティクスのうちの一つですが,上で書いたようなマッチョな使い方というよりもっとライトで身近なロボットです.
Qoobo
Qooboはユカイ工学株式会社が開発した「癒やし」の為のクッション型ロボットです.
ふわふわとした肌触りと重量感,そして何より動作部位としてしっぽを採用しているのが大きな特徴.
ソフトロボティクスや触覚の研究界隈でも話題になっていたので購入してみました.
早期予約していたのですが在庫管理の手違いで一般発売より遅く届くことになりモヤモヤしながら待ちましたよ…
開封
まず箱がかわいい…
中には本体,ACアダプター,説明書が入っています.
外観
本体ね.ふわっふわ.
2色展開でハスキーとブラウンがありましたが,僕はハスキーを選びました.
しっぽの横には充電用のコネクタと電源スイッチがあります.あまり目立ちません.
充電するとこのようにインジケーターが点灯します.5Vなので普通にUSBで良いのではないかと思ったりしますが,家でしか使わないのでどちらでも関係ないですね.
ちなみに本体とカバーは分離できて,簡単な洗濯もできそうです.
生き物感
触れるとしっぽが動くというだけなのですが,動きが結構生き物らしくてエンジニアの努力を感じます.
触れ方によって尻尾の動きも変化するのがインタラクティブで楽しい.
猫とか飼ったこと無いんですけど,小動物に触れている感覚ってこういうものなのかもしれないなと思いました.
こういうのは機能を意識しなくなった時に魅力を感じるようになるもんですよね.
結構重量感があるのも生き物感を感じる一つの要因のような気がしています.柔らかくて重くて動くのって身の回りでも生物くらいなのでは?
実は触らなくてもたまに動いたりしていて,そこもなんか良いですよね.存在感が非常に上手く調整されています.
まとめ:ロボットが生活に溶け込むための生命らしさ
我が家ではロボット掃除機を飼っているので2台目のロボットです.
ロボット掃除機は人が居ない時に動くことによるさり気なさによって家庭に溶け込んでいると思いますが,Qooboはロボットの機械らしさを徹底的に排除することで溶け込むことに成功しているんじゃないかと思っています.
方法は異なりますが溶け込むハードルという課題は同じですね.
ロボットのあり方として,「役に立つ」というのが世間一般では強い印象がありますし,実際そういうものが世に沢山出ている現状があります.
今後は人を癒やすであるとか,いわゆる情動的な価値がついてくる可能性があるとQooboを触っていて感じました.事実aiboはかわいいですし,藤堂さんのSEERからは人の微妙な感情を感じたりもします.
こういったエモーショナルな機能の実装課題として「不気味の谷」がありますが,Qooboは非常にシンプルな方法でそこを回避している点で高く評価すべきだと思いました.
LOFTとかで触れるみたいなので是非手にとってみてください!
ではでは〜.
クッション型セラピーロボット Qoobo(クーボ)HUSKY GRAY ユカイ工学