コスペ流、美味しいところだけを引き出すドリップコーヒーの淹れ方。
最近はこの淹れ方でやってます。
こんにちは、CoarsePaper管理人のほりー(@CoarsePaper)です。コーヒーには抽出方法がいろいろありまして、その中のドリップの中にもペーパーなりネルなり金属フィルターなりさらに色々あるわけですが、僕はだいたい紙のフィルターを使ったもの「ペーパードリップ」でコーヒーを淹れています。
ペーパードリップは結構奥が深くて、人によって淹れ方に個性が出るところだと思います。よく議論になるのはペーパーを濡らす濡らさない問題だとか、お湯の温度だとか、そんなところでしょうか。
今回は2017年1月現在実践している、僕なりの基本的な淹れ方を紹介していきたいと思います。
目次
準備段階
とりあえず使うものはだいたいこんな感じです。ドリッパーは円錐形の辻和金網のドリッパー。ポットはカリタの定番のやつで、ミルはナイスカットミルを使用しています。
器具については主にこちらで全体的に紹介しています。
お湯は多めに沸かす
1杯分(200ml)しか淹れませんがお湯は500ml以上沸かします。これは、ドリップポットから注がれるお湯の温度を安定させるのと、お湯の流量を一定に保ちやすくするためです。
お湯を沸かすのにはこのティファールの小さめの電気ケトルを使用しています。そろそろ5年になりますが全然壊れる気配もなく、重宝しています。
豆は20g計量
1杯取りで20gって実はけっこう贅沢な使い方をしています。基本だと10〜12gと言われてます。コーヒーメジャーはこだわっていて新潟県燕市製のメジャーを使用していますが、分量は量りで計量しているので掬うためだけの道具になっている状況です。
→新潟県燕市製造のコーヒーメジャーを購入。精巧で存在感のあるデザインです。
ガラスのキャニスターにメジャーが当たった時の音が良いんですよ。何言ってるかわかんないですよねすみません。
因みに豆はエチオピアのナチュラルです。濃密な香りが既に漂っています。
ペーパーフィルターを使う大きさにカット
コットンパワーペーパーフィルターというフィルターを使用しています。通常のペーパーフィルターよりもお湯が落ちるのが遅いのが特徴です。
買ったのが4人分とか淹れるのに使うタイプの少し大きめのものだったので、1,2人分淹れる時はハサミで適切な大きさにカットして使っています。
フィルターは小さければ小さいほど、ドリップポットのノズルの先端とコーヒー粉の距離を小さく出来るのでコントロールがしやすくなるんですよ〜。
ナイスカットミルで豆を挽く
しばらく3.5のまま変えてないのでホコリが溜まってきてますね笑。
基本的に挽き目は変えずにやってますが、通常のペーパーフィルターを使用する時は3とかの方が抽出時間は合わせられそうです。
湯温調整
温度計を使用して正確に温度を測ります。お湯の温度は味に大きく差が出る所なのでここの条件は把握した方が良いと思います。
ドリップの時間とかは感覚で覚えられますが、温度の下がり方は外気の気温によって変化するのでなかなか安定しませんからね。
僕は88℃になったらドリップが開始できるようにしています。これはコーヒーを淹れる温度としては比較的低い方です。
ドリップ
豆も挽いてお湯も沸かしたのであとは淹れるだけです。
蒸らし
お湯を注ぐという直前にカップに少量のお湯を捨てます。これはポットのノズル内のお湯の温度が本体側の温度よりも低くなっている可能性が高いからです。カップも温まるし一石二鳥。
いざ蒸らし。大体30〜40gくらいの湯量で蒸らしを行います。豆の鮮度にも左右されるところで、粉の様子を見ながらって感じですね。
蒸らしの時間に関しては特に決めてなくて、お湯を含んで膨らんだコーヒー豆がしぼんでいくタイミングで蒸らしを終了して次のお湯を投入します。時間にしたら結構短いですね多分。10秒とかそれ以下かもしれません。
この蒸らしの時の香りがめちゃ好きなんですよね。このせいでペーパードリップを辞められずにいます。
ペーパーは濡らさない派です。濡らすとガスが上手く抜けずにドリップしてる時ボコボコいう印象があります。せっかく金網ドリッパーで空気の抜けを最大化しているのでそのメリットは活かしたい所です。あと単純に面倒だったりします。笑
蒸らし以降
中心から「の」の字を描くように徐々に外側にお湯を差していきます。縁のコーヒーも使いたくなる気持ちもわかりますがグッと堪えましょう。
コーヒーの成分は「浸透圧」という濃度を均一化しようとする力によって、直接お湯をかけなくても抽出されていくようになっています。
ゆっくり抽出するようにしているので時間はかかります。だいたい3分30秒くらいでしょうか。低温だからこそ出来る長時間抽出です。
抽出終了
ドリッパー内のコーヒーが落ち切らないうちにサーバーからドリッパーを外します。これはどの淹れ方でもだいたい一緒。上に浮いてる泡の成分は美味しくない渋みやエグみが強いため、それを落とさないようにすることが目的です。
1杯分の分量が200mlと先ほど書いたのですが、抽出量は150mlで止めます。ここがメジャーなやり方と少し違う所で、「松屋式」という淹れ方に影響されている所です。
仕上げて終了
お湯を追加
薄めます。どのくらい薄めるかは好みです。あと熱いコーヒーが好きな人は沸かし直したお湯を入れてもいいと思います。豆の種類によっても薄め方を変えると面白そうです。一般的にエチオピアの豆は薄めに淹れると良いらしい。
僕の場合は最終的に200mlになるようにしています。
マグカップに注いで完了です。お疲れ様でした!
このマグカップは以前記事にて紹介しておりますので良かったらどうぞ。口当たりがよくてコーヒーに限らず飲み物を美味しくしてくれる素晴らしいアイテムです。
→コーヒーの印象をワンランク上げてくれるマグカップの紹介。
まとめ
いかがでしたでしょうか。定石からは少し離れていますがこれでも美味しく淹れられますので、気になった所だけでも真似してみて下さい。
特に150mlで抽出をやめるかやめないかでは大きな差が出ます。やはり序盤と終盤で抽出される成分は大きく変わっていて、序盤の方においしい成分が寄っているんですよね。これは序盤と終盤でサーバーを変えることで比較的簡単に確かめることが出来ますよ。
これはあくまで今の僕にとっての及第点がこの淹れ方だというだけであって、本当に好みで全く違う淹れ方がたくさん生まれてくるものだと思います。今後も自分が好きな味を求めて淹れ方を探求して行く所存です。
ではでは〜。