DEELUXEのスノボブーツを購入&レビュー.熱成形で自分の足に最適化.
こんにちは,CoarsePaper管理人のほりー(@CoarsePaper)です.
10年ほどぶりにスノーボードのブーツを新調しました.
購入したのはDEELUXEというブランドのもので,圧倒的なフィット感から一般ボーダーはもちろん,プロのボーダーにも人気を博しています.
存在自体はかねてから知っていたのですが,タイミングを逃し続けてしまったのと高価ということもありなかなか購入に至りませんでした.まぁ自分にはオーバースペックかなとも思っていましたし.
ですが最近スノボに行くとすぐ足が痛くなってしまったり,つま先側での荷重で踵が上がってしまったりと,そろそろ現状のブーツに限界を感じていました.
せっかく買うのであれば前から欲しかったものをと思い,今回ついに念願のDEELUXEを購入.
早速使ってみたのでその感想も含め,レビューしてみたいと思います.
目次
ブーツの重要性
ヒトと対象物とをつなぐ境界面のことを「インターフェイス」と呼びます.
急に何の話かと思うかもしれませんが,今触れているスマホの画面や,キーボード,マウスなどもインターフェイスの一つです.
道具を自在に扱う上で,このインターフェイスという階層は非常に大きな意味を持ちます.
例えば,文章を書く時に重要なのはマシンスペックではなくキーボードの良し悪し.配列や質感はパフォーマンスに大きな影響を及ぼします.
このように,人に直接触れるインターフェイスとなる部分は,その道具を十分に使いこなせるかを決定する重要な要素になります.
スノーボードにおけるインターフェイスとなるのはブーツです.
人は足からブーツから力を伝達して板の姿勢を制御するので,ブーツのサイズやフィット感が合っていないと上手く操作することができなくなります.
また,合わないブーツを履いていると激しい動きをした時に足にダメージが加わります.
板やビンディングは多少悪くても何とかなりますが,ブーツだけはちゃんと選ぶべきと言われているのはこういう理由からでしょう.
DEELUXEの特徴
DEELUXEのブーツの特徴は,なんと言ってもインナーブーツ「サーモインナー」の成形にあります.
通常のブーツはもともとある形を紐やワイヤーで締めることによって自分の足の形にフィットさせますが,どうしても締め付けに偏りが生じがちです.
一方でDEELUXEのブーツはサーモインナーをユーザーの足の形に合わせる熱成形という工程を踏みます.
なので非常にフィット感が高く,快適でありながら効率よく力を板へ伝えることができるわけです.
ユーザーの足に合わせる工程,「熱成形」ですが,DEELUXEを取り扱っているお店であれば購入時に無料でやってくれます.
ということでここから熱成形の様子を簡単に紹介していきましょう.
DEELUXE取扱店で熱成形してきた
取扱店へ到着
カーシェアして車を走らせ15分ほどの横乗り系のお店「EXTREME」さんにお邪魔しました.
仙台だと大きめのスポーツ用品店やファッションビル内のムラサキスポーツなどいくつか選択肢がありますが,スノボ用品は適切な物を選ぶのに知識が必要なので,こういった専門店が良いと思っています.
シーズンも後半に入り,安くなるタイミングということで購入するには良い時期です.
オーブンでインナーブーツ(サーモインナー)に熱を加える
こちらがDEELUXE THERMO INNER専用のオーブン.
まずは何も入っていない状態で予熱します.
スタンバイするブーツ.
専用のインソールも購入しました.土踏まずあたりのフィット感が格段に向上するアイテムで,5000円くらいしました.インソールで5000円…!
僕の足は非常に幅が広く,足の長さ方向に合わせると幅が合わないので,幅に合わせて大きめのを選び,先端をカットすることでサイズを合わせてもらいました.
こういった対応も専門店ならではですよね.
予熱が済んだらオーブンに投入.この状態でまた10分ほど待ちます.Kindle持ってきて良かった.
熱が入ったインナーブーツを履いて自分の足に合わせる
つま先にキャップを着けた上で靴下を履き,その状態で熱成形を行うようです.
熱成形は時間との勝負なので,店員さんの手際が要求されます.
キャップと靴下を着用した状態.
目にも留まらぬ速さでオーブンから出したインナーブーツをアウターブーツにセットする店員さん.
片足をセットしてもらった状態.
両足をセット.足湯のような感じで足だけ暖かくて気持ちよかったです.
圧迫感はそれなりにありましたが痛い感じはありませんでしたね.
ここから冷めるまで十数分待ちます.座ると足の形が変わってしまうということで,店内をウロウロ歩きながら過ごしました.
これで熱成形の行程が完了です.あとは
購入したDEELUXE EMPIREの外観を確認
さて,購入したブーツですが,一応さらっと外観を観察してみようと思います.
僕が今回選んだのはEMPIREというモデルで,フレックスが硬めで板との一体感が高いモデルです.
写真を撮ったのが一度使ってからなので若干キズがありますがスルーしてください…
整形済みのサーモインナーにヒールハーネスを装着してある状態.
通常,インナーブーツにはもともと紐が取り付けてありますが, DEELUXEのサーモインナーは上からハーネスで締めるという構造です.
オールブラックな仕上がりで,合成皮革のアッパーが特徴的です.耐久性が高くなるよう様々な工夫がされているようです.
両サイドに取り付けられた取っ手を引っ張ることでアウターブーツ を締めます.
この2つで締まる部分が異なっており,好みのフィット感を得られるように締め分けできます.
ソールはゴムになっていてしっかりグリップします.
ブーツを変えて滑った感想
さて,ガバガバな10年モノのブーツからDEELUXEに変えて滑ってみた感想を書いていきます.
まず明らかに踵が浮かなくなりました.
これによってかなりカービングのレスポンスが上がったのと,転びそうになった時のリカバリーが早くなった印象です.
特に印象的だったのはスイッチで滑ってる時の操作性の向上です.
普段と逆向きで滑るとよりその違いが強調される形に成りました.
トーションもかなりかけやすくなったことで最近挑戦し始めたグラトリも安定感が増し,ブーツの重要性を再認識しました…!
一方で,つま先に余裕が無かったのとくるぶしの成形がうまく行っていなかったようで若干傷みがありました.
再成形も可能なのでもう一度相談しに行ってみようと思います.
一応実寸の足のサイズ測ったのでサイズは合っているはずなのですが果たして.
まとめ
総合的な満足度としてはかなり高いです.
セール期間中だったので5万円→3万5000円で買えましたし,滑りへのインパクトがやはり大きかったのでコスパは良かったかなと.
足の痛みは改善されたものの完全に取り除かれたわけではなく,熱成形と言っても完璧を期待すべきではないということもわかりました.
まぁこれから使っていく中で使用感も変わっていくかもしれないですし,再成形も可能なので今判断を下すのは難しいですね.
とりあえずいい買い物したなと思ったので,今ブーツが合わなくて困っている方には大変おすすめです.
シーズン後半の2月はセールになりやすいのでその時期を狙うと良いと思います!
ではでは〜.
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