スイスのシューズメーカーOnの「Cloud」を購入&履いてみました。
かつてこんなスタイリッシュなランニングシューズがあったか?
こんにちは、CoarsePaper管理人のほりー(@CoarsePaper)です。実はこれから旅行に行くんですよ。5泊6日でアメリカの西側です。
旅行に行く時にはその場所や目的、季節に合った靴を選んでいくことにしています。
春に軽く電車で旅行した時は真っ白なスニーカー(旅行後には各地の汚れがついていて楽しい)。夏に野宿しながら旅行した時なんかはスポーツサンダルのChacoで行ったりしていました。
今回はアメリカで多少足場が悪いところも行く予定だったので悩んでたんですよ。ガチな感じのアプローチシューズだと街で履いてて疲れるし、スニーカーだと悪路は厳しいし…
そこで今回はランニングシューズで行こうと思ったんです。多少足場が悪くてもレスポンスが得られて街で履いても疲れにくいとなると選択肢としてはそんなもんかなと。
せっかくなので新調したいと思って探してたら、ありました。理想的なやつが。
目次
スイスのシューズメーカー「On」とは
輝かしい成績をもつトライアスロン選手がスイスで創業したシューズメーカーです。創業年は2005年と比較的新しいブランド。
チューリッヒ工科大学のエンジニアと知り合いだった創業者は、共同で研究と開発を重ね、マラソン選手などのプロに信頼されるブランドに成長しています。
2010年にスポーツ展示会で賞を獲得したことで成長が後押しされ、現在もその勢いは加速し続けています。
2013年にはスイスデザイン賞を受賞。また、2015年にはISPOベストパフォーマンスランニングシューズ部門で、金賞を受賞しています。なんとまぁ輝かしい。
まだメインの市場はヨーロッパという印象で、2015年にアジア支社として日本に支社ができました。多分今年中にだいぶ日本での認知も進むと思います。これからが楽しみなブランドですね。
最近はアパレルラインもリリースしていて、こちらも非常にスタイリッシュなデザインになっています。アパレルの方でもなんか賞を受賞しています。
購入した最軽量モデル「Cloud」について
「On」はランニングシューズを何種類かリリースしています。とりあえずモデルは以下の10種類。
Cloud
CloudCruiser
CloudFlow
CloudFlyer
CloudRacer
CloudRunner WINTER EDITION
CloudSter
CloudSurfer
CloudVenture Basic
CloudVenture Midtop
今回購入したのがこの中のベースのモデルとなっている「Cloud」というモデルです。
非常に軽くて長時間履いてても疲れにくく、さらにゴム紐によるシューレースが選べるのでスリッポンのように履き脱ぎが楽ちん。
旅行にもちょうど良さそうなモデルです。
デザイン
まず見てほしいのがこのデザイン。今まで見てきたどのランニングシューズよりもカッコイイと思いました。というか僕の好みです。
特に下部のシューレースを通す所の構造なんか凄く近未来的でいい感じです。ホワイトマウンテニアリングなんかが出しててもおかしくなさそう。
そしてロゴマーク。リフレクター素材になっていて、デザイン的にも機能的にも優秀です。
サイドに大きめのが配置されていますが、これ以外にも随所にロゴマークが入っています。
結構な数なんですがいやらしくならずにきれいにまとまってるのがハイセンスです。
左右の靴を並べるとOnとなるようにアシンメトリーになっています。
さらによく見るとシューレースホールにあのOが。
こういった絶妙な気配りというか遊び心が全体の完成度を高めていると思います。
ベロの部分も非対称なデザインになっていてユニークです。
今回購入したカラーはモノトーンで、非常にスタイリッシュな印象があります。走る時はもちろんですが、スポーツミックス的な使い方で活躍しそうです。アスレイジャーって言うんでしたっけ。
スポーツに全振りしているとはいえ、ゴリゴリな印象は受けないので綺麗めなコーディネートに差し込んでも活躍してくれるでしょう。スラックスなんかに合わせたら絶対かっこいい。これのためにスラックス買っちゃおうかな。
しかしこれは良い買い物をしました。この時点で合格点です。
カラバリも結構あって好みによって選べます。
驚くほど快適なフィット感
デザインに惚れて店頭まで足を運んだわけですが、驚いたのがそのフィット感の良さでした。
通常のスポーツシューズは確かに革靴等の靴よりもフィット感が高いと思いますが、そのさらに上を行く感覚です。
言葉で伝えるのが難しいところですが、足全体を均等な圧力で包まれているような感じですね。足型の研究をしっかり行っていることが伝わってきます。
通常使用では多分ゴム紐で十分なフィット感を得られますが、より激しい運動をする時はシューレースで全体の圧力分布を調整できます。どちらも選べるのが強い。
履いていることを忘れる軽さ
フィット感と相まって、凄さを実感したのが軽さです。
片足200gという超軽量はミッドソールを排除することで実現しています。
この軽さのお陰で、歩き出しが非常に軽快。面白すぎてお店の中めちゃめちゃ歩き回りました。
多分これただ軽いだけでは実現できない感覚で、先述した非常に優秀なフィット感あってこそだと思います。総合力が高すぎて震える。
衝撃を吸収し推進力に変えるソール
On全体の製品の特徴としても挙げられるこちらの見た目からしてユニークなソール。「CloudTec」と言うらしいのですが、非常に高いクッション性と、蹴り出し時の推進力を備えています。
開発秘話的なのを読んでみたのですが、ホースをぶつ切りにしたものが原型のようです。いやぁ凄い発想ですわ。
この機構により、垂直方向のみならず、水平方向のブレを吸収することで、筋肉にかかる負荷を減少させています。なるほど合理的。
素材はEVAを使用しているので、ポリウレタンのミッドソールで起こるような加水分解による劣化の心配もありません。
Cloudのソールは縦に2列に分かれており、それぞれの部位で負荷を担う構造になっています。CloudRacerなんかは3列に分かれていて、より細かい足裏感覚と負荷の分散が期待できます。
試着した感じだと、Cloudも十分素晴らしいクッション性能、反発感を得られますが、トレイルランニング向けのタイプのものの方が高い反発力でした。バネのついた靴でも履いてるんじゃないかと思うほどです。
2017/03/12 追記
アメリカで1週間履いてみた
旅行で履いてみて気づいた点について書いていきます。
街で履くのが最高
旅行中は建物の中やアスファルトの上を歩くことが多かったのですが、ホントこのシューズを買っていって良かったと思いました。
なにより軽いので疲れにくいですし、硬い地面からの衝撃をしっかり和らげてくれるので、長時間歩いても不調無く旅行を楽しむことが出来ました。
そしてデザインもランニングシューズにしてはミニマルでかっこよく、カジュアルな服装にバシッとはまってくれます。服好きの友達からも「その靴どこの?」と聞かれました。
旅行中はあまり服を選ぶことができないので、何にでも対応できるシューズが必要になってきます。そういう意味でも旅行に最適な一足と言えるでしょう。
砂利道は別のモデルのほうが良さそう
ご覧の通り溝が掘ってあるのですが、この溝に石が挟まります。挟まった状態だと歩くたびにカチカチ音がなるので結構気になるんですよね。
溝があるシューズは他にもありますしどうしようもないトラブルですが、トレイルランニング用のモデルであればそのへん対応しているはずなので、悪路での使用を目的としている場合は「Cloud」は辞めておいたほうが良さそうです。
追記ここまで
まとめ
スイスのブランド「On」の「Cloud」の紹介でした。いかがでしたでしょうか。
「シューズ界のApple」とか「シューズ界のダイソン」とか言われていてかなり注目なブランドであることは間違いありません。
値段もそんなに高くなくて手を出しやすいのでもう一足買ってしまいそうです。ほんとに。
購入したのは中目黒にあるBest Packing Storeです。Onについてはもちろんのこと、様々な商品を愛をもって仕入れていて熱く語ってくれました。ありがたいことに撮影にも協力いただきました。また行きたいお店です。
取扱店舗はアパレルショップよりはランニングシューズ専門店やスポーツ用品店の方が多いですね。Amazonでも買えます。こちらは返品も可能なので試履感覚で注文できますよ。サイズ感は大きくも小さくもなく、いつも履いてる靴のサイズで大丈夫そうです。
ではでは〜
1 Comment
Join the discussion and tell us your opinion.
[…] →スイスのシューズメーカーOnの「Cloud」を購入&履いてみました. […]