家庭用最上位電動ミル比較!カリタ「NEXT G」 VS フジローヤル「みるっこDX」
どちらもぶっちゃけ業務用レベルです。

こんにちは、CoarsePaper管理人のほりー(@CoarsePaper)です。家庭用の電動ミルにもいろいろ種類がありますが、今回はその中でも最も上位に位置する2つの電動ミルの話をしたいと思います。
2017/03/12 追記
最近ナイスカットGというのが発売されることがわかりましたので記事にしました。
現状でわかっているスペックでナイスカットミルと比較してみたのでどうぞ。
→カリタ ナイスカットGが登場。ナイスカットミルと比較してみました。
追記ここまで
カリタ「NEXT G」
カリタのNEXT GはまさにNEXT GENERATIONを意味する次世代機。ナイスカットミルの後継機として2015年の暮に登場しました。
サードウェーブによりコーヒーに対する感度が高まったコンシューマーに向け、カリタが本気を出しました。

ナイスカットミルのレビューでよく取り上げられる排出口の静電気にも対応し、新型の粉受けも開発。静音性も上がり、まさに究極の1台と言えます。
公式サイトでは業務用の位置づけですが、ナイスカットミルの後継機ということで今回は家庭用電動ミルの最上位という扱いで比較を行います。
フジローヤル「みるっこDX」
よくナイスカットミルとの比較に取り上げられ、一回り優れたスペックを示してきた家庭用電動ミル界の王者とも言える存在です。価格も一回り高いので、ナイスカットミルで物足りなくなった人がよく買っている印象です。

僕がよく行くロースターさんもこの「みるっこDX」を使っていて、「サー…」という音が鳴ったかと思うとすでに挽き終わっています。驚異的な静音性です。
比較
さていよいよ比較していきます。電動ミルにとって重要な要素をカタログスペックで比較しました。
価格

とりあえず定価で比較します。
NEXT G:55,000円(税抜)
みるっこ:45,500円(税抜)
約1万円の差があります。みるっこの方が発売時期も遅いので多少値下がりはしてて、実際は15,000円くらいの差があります。差額でナイスカットミルが買えそう…
2017/01/22 追記
追記現在、NEXT Gの価格が非常に安くなっていて、3万円台で購入できる状態です。みるっこもNEXT Gの値段と同じか少し高いくらいになってきています。
ナイスカットミルの値段が高騰していて、NEXT Gと価格が逆転したりしています。
操作性
NEXT Gのスイッチはナイスカットミルが背面だったのに対し前面の土台部分に取り付けられています。一方みるっこは側面に配置されています。より狭い場所に置くことを考えるとNEXT Gに軍配が上がりそうです。

ホッパーに入る豆の量は
NEXT G:60g
みるっこ:200g
これについてはカリタの「淹れる度に豆を計って挽け」というメッセージが感じられますね。
NEXT Gにはホッパーを取り付けないとモーターが作動しない安全装置が搭載されています。
細かさについては
NEXT G:15段階
みるっこ:19段階
ということで、この点はみるっこが優れています。実用的には使うメッシュは限られているのでなんとも言えませんが細かく分かれているのに越したことはありません。
また、双方ホッパー下部に仕切りがあり、十分な回転数になってから豆を挽くことが出来ます。これはナイスカットミルには無い機能です。
粒の均等さ
これについては工業的な規格を用いて各社で数値化して欲しいものなのですが、どちらもかなり高い次元で粗さを揃えてきています。

みるっこの粒度の精度の高さはお墨付きで、喫茶店の業界標準となっているR-440よりも精度が高いと言われています。
NEXT Gについては従来のナイスカットミルからモーターの回転数を半分にまで下げることで粒度の安定性を上げる事に成功しています。
挽く早さ
電動ミルだし早く挽けるのが当たり前となっていますが
NEXT G:50g/分(換算値)
みるっこ:250g/分
そうなんですNEXT Gめちゃくちゃ遅いんです。なにせナイスカットミルに比べて消費電力が半分の60W。製品ホームページには挽くスピードは載っていなかったのでナイスカットミルの仕様書と消費電力を参考にしましたが、紹介動画とか見ても本当にこのレベルの遅さです。

みるっこの消費電力は130Wとなっていて、グラインド式ならではの早さを誇ります。
静電気対策

NEXT Gには排出口付近にコーヒーの粉が付着するのを防ぐ静電気対策装置が搭載されています。排出口に向かってマイナスイオンが放出されるものです(刃の材質によってはプラスイオンが放出される可能性もあります)(イオナイザでググってください)。
これにより挽いた後になってからボロボロこぼれてくるようなことも無くなりました。
みるっこは特に対策はされていません。
ただ、静電気によって薄皮と微粉を取り除くことができると考えれば、微粉否定派の人にとってはむしろ対策してほしくないところかもしれませんね。
熱対策
高速で回転する刃は熱を持ちやすく、その熱は豆の風味に影響を与えます。
みるっこが金属製の刃を用いているのに対してNEXT Gは熱を持ちにくいセラミック製の刃を用いています。これについてはNEXT Gが一歩リードしていると言えるでしょう。
しかし数十グラムの豆を挽いてあの質量の刃が熱を持つのかというと正直疑問が残ります。100g以上挽く場合は影響してくるかもしれませんが…
静音性
どちらの電動ミルも静音性が優れていて、業務用もあわせて考えてみてもトップクラスの静かさです。
ナイスカットミルで問題視されていた静音性ですが、NEXT Gはそもそも消費電力が小さいためモーターの回転数が低く、静音性が向上しています。
みるっこは重量が5kgと重いため、振動そのものがあまり発生しないようになっています。
まとめ
表にまとめると以下のようになります。比較用にナイスカットミルも追加で載せておきました。上にも書きましたがあくまでカタログスペックなのでお忘れなきよう。
NEXT G | みるっこ | ナイスカットミル | |
価格 | 55,000円 | 45,500円 | 27,500円 |
操作性 | ◎ | ○ | △ |
粒の均等さ | ◎ | ◎ | ○ |
挽く早さ | △ | ◎ | ○ |
静電気対策 | ◎ | △ | △ |
熱対策 | ◎ | △ | △ |
静音性 | ◎ | ◎ | △ |
やはり最近開発されただけあってNEXT Gの性能の高さが見て取れますね。ただし、それだけ値段も張ります。
静電気対策はやはり画期的で、ユニット単体で売ってくれないかなぁと思うほど欲しいです。工業用のイオナイザってそれだけで何万もするんですよねぇ…
いつか持ちたい家庭用最上位電動ミルのお話でした。
ではでは〜
フジローヤル 小型高性能ミル みるっこDX 【スタンダード】 ブラック R-220 | ||||
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