リネンフィルターでコーヒーを淹れてみました。濁らないのに油分が抽出できる優秀なフィルターです。
これは新しい。
こんにちは、CoarsePaper管理人のほりー(@CoarsePaper)です。
先日コーヒー専門のブログ「CAFICT」さんで気になるフィルターを紹介されているのを見つけまして、物は試しということで購入しました。CAFICTさんの感度は素晴らしいので見習いたい所です。
一通り開封から抽出までやってみて色々面白い特徴がありましたので、順を追って紹介していきたいと思います。
リネンフィルター開封の儀
購入したのはイルカナという所とのコラボのタイプ。他にもカラバリがあります。商品リンクは記事の最後の方に載っけときますね。
三枚のリネンフィルターと干す時に使う為のピンチが付いてきます。
USABLE REPEATEDLYということで何度も洗って使うことが出来ます。正式名称はCLOTH FILTERなんですね。
生成りのリネンにネイビーのステッチです。細く節の少ない糸を使用しています。
布のフィルターと言うとまずネルが思い浮かべます。
ネルには基本的に綿が使われていて、乾くのに時間がかかるため保存は水に浸した状態で行ったりしますが、このリネンフィルターは乾きが早く、雑菌の繁殖が防げるので洗って干すことが出来ます。
ドリッパーにセット
円錐形ですが、頂点を折ることで台形のドリッパーにも使えます。実際にハリオV60にセットするとこんな感じ。
02番がピッタリのサイズになっていて、01番だとだいぶ余ってしまいますが、上の方を折れば問題ありません。
今メインで使っているドリッパーも小さいので
折り返してこんな感じに使うことにします。これはこれでなんか可愛い。
こちらのドリッパーについては1つ記事を書いておりますので是非どうぞ
→辻和金網のドリッパーが完全に芸術品の域…ドリップした感想など。
いざ抽出
さてさて抽出してみましょう。豆はエチオピアのナチュラルで、焙煎からあまり日が経ってないものを使用しました。
ナチュラルだと一週間くらい置いたほうが美味しかったりするんですけどね〜。
豆をセット。ほんと上から見るとネルドリップですわ。
記念すべき一湯目を投下。
おー膨らむ膨らむ。かなり空気の抜けは良くてボコボコいったりしませんでした。
割とスルスルお湯が通っていく感じです。通常のペーパーと同じくらいですかね。コットンパワーペーパーよりは確実に早く落ちていきます。
最後までドームは崩れずに保持できました。
見た目とか味とか
コーヒーの上に油分が浮いているのがお分かりいただけるだろうか…
化繊や金属フィルターほどではありませんが、ある程度油分を抽出できるようです。
味的にはかなりモニター寄りというか、コーヒーの味が殆ど全て正直に出てきているような感じ。質の高いコーヒーを引き立ててくれるフィルターでした。美味しいところから渋みやえぐみみたいな所まで全部感じられます。
ご覧の通り色は結構澄んでいて味とのギャップがあります。
油分が抽出できるのにも関わらず沈殿が無いという非常に珍しいフィルターです。
味の傾向はネルよりも金属フィルターに似ています。
後処理
使い捨てではないのでここから洗って干さなければなりません。
裏返すことで大体は捨てられます。これだけではフィルターにくっついている豆は取れないので水に流して取り除く必要がありそうです。
洗ったら絞って付属のピンチを使って干します。これで一通り終了です。
ネルの保存ほどの面倒臭さでは無いのでまぁ許容範囲かなぁ。
まとめ
あらゆる要素を抽出しつつも濁りや沈殿のないコーヒーを抽出できるリネンフィルターの紹介でした。いかがでしたでしょうか。
上記を両立するのってかなり難しいことで、エスプロプレスみたいにフィルターを多重にしたり大掛かりなことをしなければならないと思っていましたが、このリネンフィルターは一発でやってくれました。
抽出の速度は結構速かったので、低温でゆっくり抽出というのはなかなか難しいかもしれません。ドリッパーを変えて試してみたいと思います。
なんだかんだ言って総合的に素晴らしいフィルターだと思います。興味が湧いたら是非トライしてみて下さい。
ではでは〜。