【銀座】名店 of 名店。「カフェ・ド・ランブル」に行ってきました。
※2016/09/08追記あり
間違いなく日本を代表する喫茶店の1つです。
こんにちは、CoarsePaper管理人のほりー(@CoarsePaper)です。あなたは老舗の喫茶店に行ったことがありますか?昔ながらの上品な雰囲気を楽しめて良いですよ。とりあえずオススメは下北沢にあるトロワ・シャンブル。あとは高円寺の名曲ネルケンです。
ネルケンについてはこちらの記事をどうぞ。昔ながらの空間でクラシックを聞きながらボーッとする時間は、なかなか体験できるものではありません。
古風な喫茶店、高円寺の名曲ネルケンに行ってきた!
今回は老舗の喫茶店の中でも大御所と言える、銀座の「ランブル」にお邪魔してきたので、うんちくを交えながら書いてみたいと思います。
外観
最寄り駅は新橋駅で、歩いて5,6分の所にあります。記事の最後に地図載せておきますね〜
こちらの看板が目印。「珈琲だけの店」というキャッチフレーズが印象的です。後でメニューも紹介しますが本当に珈琲しかありません。
僕が来た時ちょうど焙煎を行っていて、香ばしい香りがあたりに立ち込めていました。
入り口はこのようにレトロな木の扉。書いてある文字のフォントがことごとく昭和っぽくて、そこだけ時間が止まっているかのような錯覚を覚えます。
内装
店内に入るとコーヒーのいい香りがしました。小物の棚、会計用のデスクの奥に席があります。
右側がテーブル席となっていて、席数は10席ほど。結構小さめのテーブルですが、コーヒーだけのお店なので事足ります。
テーブルの中央には何やら枠に飾られた窪みが。これは灰皿で、テーブルに埋め込まれる形になっています。こういうのも最近のカフェや喫茶店では見かけません。そもそも禁煙の所多いですし…
左手にはカウンターがあり、マスターとお客さんが談笑していました。椅子の形、色が「The レトロ」といった感じです。
全体的に暖色系の配色で、木製の壁やカウンターからは年季が感じられます。
お客さんの年齢層は結構高め。実は来店は2度目なのですが、僕らのような20代は少なくとも見受けられず、それ以上の男性のサラリーマンや女性が多い印象です。
カウンター内のキッチンスペースは飾り気のない雰囲気です。コーヒー豆が入った瓶が棚にズラッと並んでいます。中央に鎮座しているのはこの世に数台しか存在しない電動ミルです。これについては最後の方で説明します。
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注文
まずメニューがこちら。通常のブレンドコーヒーからシングルオリジンはもちろん、ランブルのオリジナルもあります。もちろんそれもコーヒーをベースとしていて、シャーベットやプリンなどのデザートも取り揃えていました。卵黄入りコーヒー気になるなぁ…
価格帯としてはまぁ高いですが、銀座ですし、名店ですし、なにより裏付けされたクオリティの高いコーヒーを楽しめると思えば財布の紐も緩みます。
シングルオリジンのメニューがこちら。僕は今まで結構カフェを巡ってきましたが、ここまで多くの種類を取り扱っている所は見たことがありません。
右に年度が書いてあるのはオールドコーヒーと呼ばれるもので、生豆の状態で10年以上寝かせてから焙煎を行ったものです。これを非常に好んで飲む方もいれば、1年以上経ったコーヒーは話にならないと一蹴する方もいます。これも気になる…
今回はブレンドの中濃をシングルで注文。
サイズはXperiaZ3と比較するとこのくらい。デミタスカップより少し大きいか同じくらいです。
つまむくらいが丁度いいですね。
一杯一杯丁寧にネルドリップで抽出をしてくれます。口に入れた瞬間は酸味が目立つものの、どっしりとしていてまろやか。後味が長く引き、色々な表情を見せてくれました。さすがです。
2016/09/08追記
カフェ・ド・ランブルのブレンドを豆で購入し、水出しコーヒーを淹れてみました。興味がありましたらどうぞ。
→銀座「カフェ・ド・ランブル」のブレンドを購入。水出しで淹れてみました。
ランブルの電動ミルは只者ではない
さて、内装の所で少し紹介した電動ミルについてです。
こちらの電動ミルはランブルが「有限会社 井上製作所」に特注した「リードミル」。ちょっとくすんだオレンジのボディが年季を物語っています。完全受注生産で、ネルドリップ専用です。
リードミルの特徴はなんといってもその粉砕構造。通常の電動ミルがディスク状の刃を用いているのに対して、このリードミルは2つのローラー状の刃を回転させることで豆を粉砕します。この構造はもともと大手の飲料メーカーが、コーヒー飲料向けに大量にコーヒー豆を粉砕するために使用していたものです。
以前はその飲料の開発段階において、研究室では通常の電動ミル(円盤を回転させるもの)を使用していました。当然構造が異なるため、そのデータは工場の現場には活かすことが出来ず、その場で調整を行って製品のクオリティを保つというのが現状だったのです。
そこで飲料メーカーが井上製作所に開発を依頼したのが、このリードミル。ローラー型の刃を用いながら、研究室で使用できるレベルの精度や分析能力、味を正確に引き出す能力を備えた電動ミルを井上製作所は生み出しました。
これは、基本的に研究室内でのみ使われるもので、通常消費者の目に入るものではありません。開発の基準となるコーヒーを高精度で生み出すための研究機器なわけです。
お値段、2,100,000円(税抜き)。コーヒー用の中ではおそらく最も高価な電動ミルです。
まとめ

まさに日本の古き良き喫茶店の代表格だと思います。非常に良い雰囲気のお店でした。
焙煎技術から使用器具、抽出方法にいたるまでこだわり抜いていて、ここに1つのコーヒーの文脈が出来上がっています。サードウェーブとは全く毛色が違いますが、コーヒーが好きな方なら誰でも楽しめるお店です。是非行ってみてください。
場所はコチラ
ではでは〜
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