博士課程に進むことにしました.

「科学者になりたい」と,幼稚園児の頃から言っていました.

化学,物理,機械,VR,ヒューマンコンピュータインタラクションと,たくさん興味は移り変わっていきましたが,常に研究者という存在は意識していたように思います.

 

研究者にとって,博士号はライセンスのようなものです.

もちろん修士卒で優秀な研究者になっている知り合いもいますが,いずれ博士は取る予定と言っていましたし,大きな存在であるということは間違いありません.

 

その博士号を取り,研究者として生きていくために,博士課程に進学することにしました

今日は僕が研究者を目指し,博士課程に進学する理由を言語化してみようと思います.進学を迷っている人に考え方の1つを提供できれば幸いです.

 

研究者を目指す理由

未来を実現する当事者になりたい

高校の後半から,SFを読むようになりました.

高度に発達した科学技術で魔法のように情報や物体を操る未来の世界観は,作品ごとに違えどどれも魅力的で,こういう世界で生きてみたいと思いました.

 

そして,その世界が実現されるまで待つよりもそれを実現する当事者になりたいと考えるようになりました.

 

大げさな事を言っているようですが,直近のVRやAIを見ていると一昔前からすればSFみたいな世界が広がっていますよね.

それを自分の手で実現する「科学」というプロジェクトに最前線で参加することができるのが研究者の特権です.

 

自分の名前で生きていきたい

研究者の大きな特徴の1つだと思いますが,論文を投稿すると個人の名前が世に出ます

たとえ所属が変わったとしても,その人が残した実績は消えず,確実に蓄積されていきます

 

IT系だと優秀な開発者はGitHub等のサービスやSNSによって評価されることも多いと思いますが,そういった個人を評価する強力な仕組みが既に出来上がっているのが研究者という職業です(Appleなど研究成果をほとんど公開しない会社も一部ありますが).

 

研究者に限らず好きなことをして生きていく上で必要なのは,実績の積み重ねによる所属先に依存しない個人のステータスだと思っています.

 

研究者は比較的その積み上げがしやすい職なので,まずは自分がどういう事に関して最先端の知識と技術を持っているのかという事を明確にしていきます.

それが確立すれば,有識者として研究以外に横展開することも可能になってきます.身の回りの研究者でそういった横展開をしている人は結構いるのでその姿勢は真似したいですね.

 

博士課程でやりたいこと

大学での基礎研究とスタートアップ企業での社会実装

やりたいことというより,もう話が進んでてやる事になっている話です.

博士課程からわざわざ東京の別の研究室に移るのですが,その理由にもなっています.

 

さて,博士課程に進学してこれまで通りというかこれまで以上に触覚に関する研究を大学で行っていくつもりです.

一方で,不足してしまうのがいわゆる「社会との関わり」です.共同研究等の産学連携が進んでいても,どうしても肌でそれを感じることが難しくなってしまいます.

僕は大学に残ってアカポスにつくという線も捨ててはいませんが,積極的にそこへ向かおうとは思っていないということもあり,ビジネス側の視点も必要です.

 

そこで,とあるスタートアップ企業にリサーチャーとして雇ってもらい,そちらでも実装を行いながら研究を行うことにしました.

企業の方も快く引き受けてくれたので,自分の知識や技術がどのようなロジックでビジネスに繋がるのかを現場で学んでいこうと思います.

 

海外では一般的でしたが,最近は日本でも博士課程の学生をインターンとして雇うIT系の企業も増えています

身近にはそういったロールモデルはないですが,そんな感じの博士学生生活を送ってみます.

 

積極的なメディアへの発信

博士課程での活動の1つのテーマとして,アカデミックに閉じないという考えがあります.

 

僕は自分の研究が心の底から面白いと思っていますし,それを可能なら専門外の人にも面白さを伝えたいと思っています.

最終的に自分で研究費を獲得していく上で,誰にでも伝わる面白さというのは強い武器になります.

 

もちろん細かい仕組みまで完璧に伝えることは難しいかもしれません.

しかし,幸い僕の専門分野は体験することで感情が動く分野です.

なので,とにかく興味を持ってもらったり体験してもらえる形で発信を行っていこうと思います.

 

具体的には研究成果となるものの見た目や解説に使える動画ユースケースのわかりやすさなどにこだわり,SNS等で話題になるような伝え方もできるようにしたいと思っています.

 

まとめ:個の時代をどう生きるか

個人が発信源として機能するようになり,個人の市場価値が重要視される時代になりました.僕の周りでも独立する友人が増え,肌でそれを感じています.

今大学院にいる人は修士で卒業して会社に就職しようと博士へ進もうと,自分にどのような価値があるか,どのように価値を高められるかを常に意識する必要があります.

 

博士課程への進学という選択は,この時代性にフィットし得るのではないかと考えています.

自分の研究テーマは世界で1つです.それは強烈な個性に繋がりますし,実績は確実に自分のものになります.

もちろん成果が出せなければ無意味ですけどね.どの大学に所属しているかなんてことは何の価値にもなりません

 

今は自分の博士課程が楽しみで仕方がないです.好きな研究を続けながら実績を上げ,新しい生き方を模索しようと思います.

まだこういった視点で博士課程への進学を決めたという人はあまり居ないかもしれないですが,僕のやり方がうまくいったら参考にしてください.

 

ではでは〜.