LGの31.5インチ4Kディスプレイ「32UD59-B」の開封&レビュー。4Kは大画面が正解です。

消費も生産も加速させるディスプレイ。

こんにちは、CoarsePaper管理人のほりー(@CoarsePaper)です。PCで何かを行う時、最も大きく効率に関わるのがディスプレイだと思っています。

変な配列のキーボードはずっと使っていれば慣れますけど、画面の領域が狭いというのはどうも慣れないんです。iMacからMacBook Proに自宅デスク環境を移行してそんなふうに感じました。

 

移行すると決めた時点でそれは予想できていました。今まで使用してきたのは27inchのWQHDで、せっかくですし同等かそれ以上が欲しいところです。

 

曲面のウルトラワイドディスプレイとも悩みましたが、結局4Kを選びました。そのあたりの選択の話もレビューの下のあたりで語ろうかと思います。

ということで今回は開封レビューしつつ、このディスプレイを選ぶにあたり考えていたことをつらつら書いていきますよ。ちょっと長い記事になるかもですね。気合い入れて選んだし。

 

LGの31.5インチ 4Kディスプレイ 32UD59-B

買ったのはこれです。

 

 

開封

ついに手に入れたLGの4Kディスプレイ。画面のサイズは31.5インチです。箱は結構大きいのですが重量はそこまで重くありません。

 

さっそく開けていきましょう。ついに人生初の4Kを手に入れたわけです。この瞬間が一番テンション上がりますねやっぱ。

 

全体的に緩衝材にきっちり包まれております。

 

本体の他に入っているものを見てみると、

・スタンドの足/柱

・ACアダプター/電源ケーブル

・ケーブルマネジメント用の部品

・HDMI2.0ケーブル

・DisplayPortケーブル

ですね。あと写ってないですが、ドライバインストール用のCDとかついてました。まぁこのあたりは既にネットから落とすのが主流なのではないでしょうか。

 

こんなのも入っていました。ディスプレイの個体の傾向を示しているみたいですね。出荷前の段階でディスプレイキャリブレーションは行っているようです。

なんとなくこういうのがあると安心感があります。

 

組み立て

スタンドを取り付けてみたところなんですが、これがめちゃくちゃ楽で、ドライバーとかそういった工具は必要ありません。カチャッとはめるだけ。

 

足についても同様で、三脚のネジ的な感じの容量で固定して終わりです。足の底の部分には、摩擦感のあるゴム的なものが数カ所に配置されていて、カタカタいわず、滑りにくようになっています。

 

昇降・チルト

組み立て終わりました。このディスプレイは高さの調整ができるのが便利です。写真は一番低い状態と一番高い状態で撮影しました。12cmの昇降が可能。

柱の部分にガスシリンダーが入っているようで、昇降にはほとんど力が要りません。

 

上下方向のチルトは下5°〜上20°までいけます。ここまでしっかり自由が効くとモニターアームいらないかもしれないですね。

 

その他ディテール

AMDのAPUなりGPUを搭載したPCならAMD FREESYNCという映像の動きを滑らかにする機能が使える場合があります。15inchのMacBook Proを使っているなら恩恵を受けられるのではと思ったのですが、Macへの対応はまだのようです。

 

ディスプレイ表面はつや消し、いわゆるアンチグレアというやつで、暗い映像でも反射が写り込まず映像に集中できます。

結構好みが別れるところですが、僕は特にこだわりはありませんでした。

 

特に狭縁という売りではありません。しかし、画面サイズに比べたらかなり狭いベゼルだと思います。iMacが広かったということもありますけどね。フラットだったら嬉しかったのですがそうではないです。

 

足はプラスチックですが、ヘアラインな感じの塗装で安っぽさはありません。LGのこの足が好きです。曲線的で華奢な美しさがありながら安定感があります。場所も取らないのもメリットです。

 

入力端子ですが、DisplayPort、HDMIが2つ、電源があります。出力端子はヘッドフォンジャックのみ。スピーカーを置くときなんかはここから線引っ張ればよさそうです。

 

ロゴマークの直下にコントロール用のジョイスティックがあります。これでいろいろ画面設定を行っていきます。操作感の評判は良いので期待。

 

一応ディスプレイ本体に5Wのステレオスピーカーがついています。iMacの内蔵スピーカーはそこそこ綺麗に音を鳴らしてくれましたが、こちらはどうでしょうかね。

 

接続

とりあえずSATECHIのProハブについている4K 30HzのHDMI端子から出力してみました。やっぱ31.5インチでかいですね。このサイズが

 

結構寄ってもピクセルが見えないのは感動すら覚えますね。密度もそうですが、発色が非常に綺麗です。パネルの種類としてはVAパネルというもので、IPSのように非常に広い視野角を持たない代わりに黒の表現が得意のようですね。

 

画面設定

Macでの画面の設定なんですが、正しく認識されるとこのように疑似解像度が選択できるようになります。

 

疑似解像度というのは文字や画像の精細さを保ちつつ、その解像度と同等のワークスペースを使用するモードです。Retinaディスプレイはデフォルトで疑似解像度表示されています。

非常にピクセル密度が高く高精細な画面では、pixel by pixel表示(1pixelをを1pixelとして表示すること)だと文字が小さすぎて読めなくなってしまうんですよね。

 

最初の数回ほどうまく認識されず、疑似解像度を選択できない状態になりました。◯◯ × △△(低解像度)という選択項目が羅列され、Full HDと4K以外の解像度がぼやけてしまう現象です。

プロファイルがしっかりMac側に送られ、認識されるとFull HDから4Kまで5段階の疑似解像度を選ぶことができるようになるようです。今は何回抜き差ししてもちゃんと認識されます。

 

ちなみにこの4Kディスプレイをpixel by pixel表示で運用するのはかなり目が疲れます。だいたい疑似解像度の真ん中(3008×1692)かそのもう少し上(3360×1890)を使っているのが現状です。

 

このディスプレイ自体の設定もあって、画面下部のジョイスティックから操作します。操作感は直感的で非常に良いです。

輝度やコントラストの基本的な設定はもちろん、ブラックレベルやシャープさ、ゲーミングモードでの設定なども可能です。通常使用ならほとんどデフォルトのまま使えます。

HDMIで4K60Hz出力する際にはHDMI ULTRA HD DeepColorなる設定が必要でした。

 

使用感

ここからちゃんとしたレビュー(遅い)。

 

まずワークスペースについてはかなり満足です。

ホントはpixel by pixelで使ってとんでもなく広いワークスペースで無限に生産性爆上げするぞとか思ってたんですけど、疑似解像度で少し下げても全然生産性は上がります。

YouTubeを見ながらTwitterを起動しつつ記事を書きながら資料を見るみたいなことも簡単にできます。自分のマルチタスク能力が試されている気すらしてきますよねここまで来ると。

まぁもう1枚Full HD使っているからというのもあるかもしれないですが、なんにせよ非常に快適な画面構成になりました。

 

次にピクセル密度について。これはかなりベストな選択ができたのではないかと思っています。

このベストな選択というのは、ドット感が感じられない密度を十分に持っていて、ワークスペースを広く保つことができるものを言います。

僕が使用しているデスクを考えるとだいたい画面との距離が限定されるのですが、この距離には140ppiという密度がかなりマッチしたようです。

 

そして色です。このディスプレイのいいところなんですが、DCI-P3のカバー率が95%と非常に表現力が高いんですよ。

高精細とあいまって、物体がそこに実際にあるかのような奥行き・立体感を感じることができます。誇張しているようですが本当です。

 

アンチグレアは確かに反射による外界の視覚的ノイズを遮断してくれて良いですね。ただ、視野角が浅くなってくると白っぽく見える傾向があります。これはむしろVAパネルの視野角の影響かな?

画面端は1m以上離れないと完全な黒には見えません。とはいえ意識しないと分からない程度なのであまり気にしなくても良いように思います。

 

スピーカーは使い物になりませんでした。音がこもっていて、よくわからない音のピークがあります。低音はスカスカで音量を上げたら良いのか下げたら良いのかわからない感じ。

iMacのほうがだいぶ良くて、スピーカーを持っていない人はよほど音にこだわらない人じゃない限り追加でスピーカーを買うことになるでしょう。

 

デュアルディスプレイにしている関係上、傾きはほとんど変えないのですが、画面の昇降機能を意外と頻繁に使っていることに気づきました。そのくらい昇降は気軽にできます。

 

現在は4K60Hzでの運用をしているのですが、YouTubeの4K60Hz動画はCPU(GPU?)のスペックというか、VP9という動画コーデックのデコードの問題でコマ落ちします。

一応2017年版のMacBook Proに搭載されているCPUではハードウェアアクセラレータが搭載されているはずなんですがね。口惜しい。解決したら記事にしますね。

 

購入を検討したディスプレイ

まず僕が新しいディスプレイに求める要件をまとめると、

・ドット感を感じられない程度にはピクセル密度が高いもの

・ワークスペースを大きくしてくれるもの

・色の表現力が高いもの

・予算の範囲内であること

とこんな感じでした。できればPowerDelivery付きのThunderbolt 3接続ができたら良いなとは思っていましたが、付いているのはだいたいフラッグシップといえるモデルでかなり高額です。

 

それでは購入を検討したディスプレイを紹介しておきたいと思います。LG以外も少しは見たのですが、僕が求めているモデルラインナップはあまり変わらなかったので割愛。

 

・LG 31.5inch HDR対応 4Kディスプレイ 32UD99-W

 

 

LGの4Kディスプレイのフラッグシップとも言えるモデルです。

すべてにおいて非常に素晴らしいスペックを誇ります。4K HDRは体感してみたい。

ポートも充実していて、PowerDelivery対応のThunderbolt 3ポートを備えています。これでMacBook Proに接続すれば一本で映像出力+充電ができてしまう優れものです。

問題は価格で、今回レビューしている32UD59-Bが2台ほど購入できます。流石に厳しいですね。

 

・LG 42.5inch 4Kディスプレイ 43UD79-B

 

 

こちらは42.5inchという非常に大きな画面を備えたモデルです。値段も先程のモデルほど高くはなく、かなり現実的な選択肢として考えていました。

ポートにはThunderbolt 3ポートがついていて、Type-cのケーブル一本でつながりますが、PowerDeliveryはMacBook Proを充電できるほど高い電力のものではありません。

このディスプレイにしなかった理由はいくつかあります。

42.5inchで4Kを表示すると104dpiというピクセル密度になるのですが、この密度だと低すぎてちょっとピクセルが目立ってしまうかなという懸念があったというのが1つ。

あとは自分のデスクの大きさ的に置くのが厳しそうということ。テレビボードとかに置くのであれば結構良いかもしれないですが。

最後に実際に店舗で見たらでかすぎて圧倒されたことです。27inchから急に42.5inchはギャップがありすぎる気がしました。まぁ徐々に大きくしていくのが良いかなと思います。

 

結局現状31.5inchでもpixel by pixelだと読みにくいので42.5inchでも問題なかった説があります。ワークスペースを最大化したい人はこちらを選ぶとよさそうです。

 

・LG 27inch 4Kディスプレイ 27UD88-W

 

 

27inchのフラッグシップモデルです。Thunderbolt 3による映像入力とMacBook Proの充電が可能なPowerDelivery規格を備えたType-cポートがついてます。

画面サイズは4Kで27inchだと小さすぎる(ピクセル密度が高すぎる)と思っていて、ワークスペースを広くするという1つの目標が達成できなくなってしまうと考えました。

 

・LG 34inch ウルトラワイドディスプレイ 34UC88-B

 

 

実は4Kだけではなく曲面ウルトラワイドディスプレイも検討していました。生産性が上がるとよく言われているのに惹かれて。

多分めちゃめちゃコーディングしまくるとか文章を書くのを仕事にしている人とかが仕事道具として使用するのは良いのだと思います。あとはプロゲーマーとか?

とりあえず僕は消費活動も同じディスプレイで行いますし、この16:9のアス比で見たい映像もたくさんあるので今回はパスしました。

 

 

まとめ

長々と語ってまいりましたが、LGの31.5inch 4Kディスプレイの紹介でした。

 

27inch程度の大きめのディスプレイを使用していて、4Kにステップアップしたいという人にはかなり有力な選択肢になります。

ディスプレイはマシンよりも長く使うことが多いので、慎重に選ぶべきだと思いました。

 

とりあえず僕の環境とニーズにはこのディスプレイが合っていたようです。非常に満足度は高く、僕の生産と消費生活を加速させてくれることでしょう。

この体験をするためにもMacBook Proに買い換えてよかったと思っています。

 

MacBook Proの周辺機器シリーズはまだまだ続きそうです。スピーカーや、効果的なtype-cハブの組み合わせ方などの紹介、ケーブルマネジメントなど書くことはいっぱいあります。

気になる方は是非FeedlyやTwitterのフォローをお願いします。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

ではでは〜。

 

 

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